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【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】


  第 13 回  バリアフリーと全館暖房の効用

 八ヶ岳富士見高原に別荘を建てようと思ったきっかけは、私たち夫婦の今後の生活のありかたについて話し合った結果でした。
 家族単位というよりも夫婦の目標を定め、同じ歩調で歩んでいくことができれば第2の人生を楽しく過ごすことができるのではないかと考えました。
 
 一方私の両親は建築計画中はまだ両親ともに健在で孫との触れ合いや、三世代が一緒に楽しめる空間としての別荘が必要でした。
 しかし計画中に父が病で倒れ、続いて母も病弱になり別荘造りの目的も変化していきました。

 別荘建築計画は具体化するまでに数年単位かかってしまうことも希ではありません。ですのでその間には様々な出来事が起こります。
そして当然私たち夫婦自身も歳を取っていきます。

 高齢の両親を抱え私たち自身も将来歳を重ねていくわけですから、そのことを見越した住宅建築計画をどのようにすべきかが問われはじめたのでした。

 そこで想定された要件は・・・

 @ 車椅子の生活でも屋内移動に支障がない間取りを作ること。

 A なるべく自立生活がしやすい用に各室に手すり等を取り付けること。

 B 各部屋の温度をなるべく均一にして室内移動に伴う温度差の体への負担を軽減すること。

 C 壁の角を丸くし転倒によるけがの軽減を図ること。

 などをぼんやりとしたイメージで住宅の仕様を考えていきました。

                            
         

       
    
      
 
 そして完成したのが全天候型非氷点下住宅、F・K Homeということになったわけですが、当初考えた4点の要件を満たすことで住む側にとっては、とても「やさしい」住宅に仕上がりました。

 バリアフリーは車椅子の生活とは無関係にしても便利です。
 まず感じたのは掃除が楽なこと、無意識に段差に足を取られることがないこと。
 大きな家具を運ぶのにとても便利なこと等々予想していた以上に“便利”でした。

 一方、今のところ一番ありがたいのは「B 各部屋の温度をなるべく均一にして室内移動に伴う温度差の体への負担を軽減すること。」で、真冬屋内の移動で温度変化を感じることはほとんどなく快適に過ごすことができることです。
 
 東京の住まいは各部屋ごとに冷暖房装置を取り付けざるを得ない作りとなっていて、リビングから一歩廊下へ出るだけで冷気が入り込み寒さを感じています。一番顕著なのが浴室で風呂に浸かるまでの寒さはかなり応えます。

 ですが別荘は全館暖房なので、トイレや浴室を含め全ての空間が暖かく、そのため温度差による身体的な負担を全く感じなくなったことの利点は想像以上に快適です。なにも考えず従来と同じような住まいを建築していたら折角建てた別荘なのに体に負担を感じてしまう住まいとなっていたでしょうし、数年も経たないうちに別荘を訪れる頻度が減ってしまいきっと寂しい思いをすることになってしまうでしょう。

 その点F・K Homeの場合は外断熱工法による高気密・高断熱であるが故に熱源(薪ストーブ)一台で全館暖房が実現できているので、住み手側にとっては非常にありがたい仕様にできあがりました。

 住宅を建てる場合はどうしても現在の家族関係・生活スタイルから設計与件を考えてしまいすが後述する「10年・20年先を見越した」設計を心がける必要があります。
 
 しかし、なかなか長期的な姿を見据えた上で設計与件を考えるのはとても難しいことです。

 一級建築士さん・工務店さんが施主さんに対して一言でも助言があればよいのかもしれませんが、施主さんにとっても計画時点での状況しか見えにくいものなので、せめて「設計課題」として施主さん自らが認識しておくとよいかと思います。

 では次回「 第 14 回 メーターモジュールってなぁに 」をお送りします。